滝沢睦夫さん
私のふるさとは長野県飯田市下久堅虎岩です。名産は干し柿です。
小さいころは遊ぶ道具もなく、自分たちで作ったそりや天竜川で泳ぐなど自然を利用する遊びがとても多かったです。お腹が空けば夏はスイカ、春は桃、秋は柿を盗んで食べました。山ではきのこ、山ぶどう、アケビ、クワの実を採って食べました。
釣りはその辺の棒とタコ糸でサワガニを釣りました。冬は田んぼやため池に水を張り、大人たちがスケートリンクを作ってくれて、ゲタに刃をつけたゲタスケートもやりました。勉強はせず、普段から家畜の世話と畑の手伝い、段々畑になっていて収穫したものは背中に担いで坂道を登ったものです。水道もなくてポンプをキコキコ。家の風呂は近くのため池で汲んだ水を使います。水汲みも子供の仕事です。
昭和３３年の伊藤さん、滝沢さん
１６歳で上京し、木工の仕事に就きました。当時は就職難で希望してというより求職があるからといった感じでしょうか。東京に来て嫌なことや辛いこともありましたが、「３ヶ月間は我慢しなさい」と言われ、何とか頑張ることができました。４０歳のときに独立し、もう６８歳になってしまいました。これからもっと大きな工場を持てるよう生涯現役で頑張ります。長野県出身の人がいたらぜひ声をかけてください。
