山田弘治さん
私の故郷は、京都は京都市右京区で生まれ、高校を卒業するまで太秦(うずまさ)という町に住んでいました。
太秦といえば映画で有名な町で、高校の2年間はエキストラのアルバイトをして将来は銀幕のスターを夢見ていました。近隣には嵐山や嵯峨などの観光地があり、世間では名所とされています。
近所の人に出身を聞かれ「田舎は京都です」と言うと、ほとんどの人が「いい所ね」と言ってくれます。
当時は何の関心もなく、遊び場というイメージしか残っていませんでしたが、今では故郷を離れて35年、ドラマや旅番組で故郷が紹介される度、今度その場所へ行ってみたいという気持ちになり、家族で帰省した時は必ず観光地や遊んだ場所を案内しています。
ふるさとでの記念撮影
色々と巡った中でも私にとって一番の癒しスポットは実家裏の桂川の河原から東に見る比叡山と、西に見る愛宕山、そして河のせせらぎです。
人気のスポット渡月橋
観光地とは違い、地元民ならではの楽しみが大自然の中にも転がっていて、河のせせらぎを帰郷するたびに聞くと、日々の疲れを癒してくれます。
8月16日の大文字の送り火も素敵ですが、明るい時間に河原から見る山々も最高です。
京都に来る際には、名所に限らず、小さな散策もしてみると大きな発見があるかも知れませんよ。