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シリーズ 下請け労働者の賃金水準守るルールづくり求め 足立区でも公契約条例制定を

 公契約条例が今注目を浴びています。特に昨年9月に野田市で全国初の条例制定を受け、条例制定を求める取り組みが強められています。今月から数回に渡り、公契約条例の仕組みと取り組みについて掲載を進めていきます。

公契約って何?

 公契約は自治体や国などと結ぶ契約を指し、公共工事や民間委託による図書館、保育園、清掃等もこれに該当します。

公共工事は低賃金構造の元凶??

 「価格がすべて」と言われる現代において、公共工事や民間委託もその例外ではありません。特に公共工事では低入札が横行しており、材料費や燃料費の高止まりの中、しわ寄せは末端の労働者に。そのため下請け労働者の賃金が最低賃金すれすれのことも多く「公共工事の低賃金構造」が建設業界全体の低価格受注競争に拍車をかけています。また、低価格受注が経営悪化を招き、倒産や不払いなど「公共工事は不払いの温床」とも言われる状況となっています。
 公契約条例は「契約の自由」の名の下に放置されている事業所と労働者の賃金について、自治体の監視のもとに一定額以上の支払い定めるものです。
つづく

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