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石井さん |
私のふるさとは、福島県岩瀬郡鏡石町(かがみいしまち)というところで、福島で言うところの中通り(国道4号線)で、白河と郡山の真ん中くらいにある緑豊か町です。
実家は農家でしたが、私が上京する頃にはリンゴ・桃農園となり近年ではイチゴも栽培するようになり、分会バスレクや仕事仲間でも実家の農園へ行きリンゴ・イチゴ狩りを楽しんだあと天然温泉に浸かって昼食を取り帰ってくるという旅行をしてきました。
町には日本では最初の国営牧場(御料牧場)といわれ120年の歴史をもつという「岩瀬牧場」があります。また、町のシンボルソングとして「牧場の朝」という唱歌があり私たちの世代の人たちはほとんどこれを歌えます。
男女9人(男6人、女3人)の五男として生まれ、終戦を迎える小学3年まで学校では日々軍事訓練をしていたこと覚えています。子どもの頃は、夜田んぼにカーバイトランプを灯してドジョウや魚を捕りに行ったこと、夏は川で泳ぎ、冬には今では考えられませんが池に氷が厚く張るため下駄に針金を着けてスケートをしたりして遊んだことが楽しかったです。
中学卒業後(昭和27年)、親戚の伝で東京へ電気工事の見習いとなりましたが、今でもふるさとの旧友たちとは東京や故郷で同窓会なども行い交友を暖めています。毎年帰郷していますが年々町並みが変化していくなか豊かな自然やきれいな水などはいつまでも変わらないで欲しいと願っています。
■石井いちご園のホームページ
牧場の朝 |
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【上】昭和17年お兄さん(長男)が出征するさいの記念撮影、政清さんは2列目の一番左側 【右】実家の農園で孫娘とのツーショット |
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1、 |
ただ一面に たちこめた
牧場の朝の きりの海
ポプラなみ木の うっすりと
黒いそこから いさましく
鐘がなるなる かんかんと |
2、 |
もう起きだした 小屋小屋の
あたりに高い 人の声
きりにつつまれ あちこちに
動くひつじの いくむれの
すずがなるなる りんりんと |
3、 |
いまさしのぼる 日のかげに
夢からさめた 森の山
あかい光りに そめられた
とおい野ずえに 牧童の
笛がなるなる ぴいぴいと |