トランシットの使い方も学びたいと飯田さん
2月1日より安全帯のフルハーネス化が義務付けられるなど、仕事をするための資格取得が欠かせなくなっています。そんな中、足立支部には数多くの講習を受講、複数の資格を保有している飯田さんという仲間がいます。飯田さんが何故講習を受け続けるのか、取材しました。
【飯田建次・六木分会】私は38年間現場監督をしていますが、大手程いい加減な講習はないと思います。昔は現場で仕事をしているだけで講習免除。きちんとした知識無しでも、現場で決まった時間を消化すると終了証が発行され、資格が取得できました。
そんな事でいいのだろうか、と疑問に思っている時、甥の仕事を手伝う機会がありました。その際、新規入場の書類を書いたのですが「え、そんな資格も持っていないの?」と悔しい事を言われてしまい、様々な講習を受けるように。
最初は「甥っ子を見返してやろう!」との思いから受け始めた講習ですが、実際知らないことがたくさん。学ぶことで道具をより上手く使えるようになったりと、楽しくなってきました。だって、丸ノコの刃を替えるのに資格が必要だなんて、現場では教えてくれませんよね?今では毎月支部発行の「群会議の話題」をチェック。未取得の資格がないかどうかを探しています。
先日、甥っ子に会った際のこと「おじさん、フォークの資格まで持っているの?」と驚かれたので「次にフォークの現場があれば行ってやるよ」と言ってやりました(笑)。
資格を持っていると話のネタにもなりますし、持っていて損するわけでもないし、現場監督としては正しい知識を備えていなければいけないと思うので、自身のために今後も取り続けていきたいと思います。
新しい未取得の資格が日々増えていき、イタチごっこで大変ですが、フルハーネス講習ももちろん取得しました。そして余裕があれば、トレーラーの資格にも挑戦するつもりでいます。
今後、外国人労働者が増えれば、現場事故も増える事が予想されます。事故などが多発する前に、皆さんもぜひ講習を受けてみてはいかがでしょうか。