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憲法くんの自分語り
楽しく笑って憲法学ぶ

 6月24日(月)竹の塚学習センターで「第38回私たちのくらしと憲法を考えるつどい」が開催され、記念ライブとして「笑いでつなぐ平和なくらし」と題し松元ヒロさんによる講演が行われました。
 冒頭では自らを「ネタが過激すぎてテレビに出してもらえない芸人」と自虐し、題名の通り会場の笑いを誘いました。テンポの良い語り口で辺野古の基地移設問題やイージスアショア配備問題などを風刺、安倍首相や麻生財務大臣のモノマネをすると会場は大きな笑いに包まれました。
 松元さんの著書でもある「絵本・憲法くん」の一人芝居では、前文と103の条文からなる憲法を擬人化。自らが憲法になりきり、観客に語り掛けます。「私(憲法)は5月の憲法記念日で72歳になりましたが、最近リストラされそうなのです。今の私は、一部の人からは時代遅れの理想論であると言われていますが、現実を理想に近づけていく事こそが政権の仕事なのではないのでしょうか。日本では戦争を経験し、現実に多くの人命が奪われました。そして二度と戦争の惨禍が起きないように平和主義を盛り込み、イギリスの権利の章典、アメリカの独立宣言と合衆国憲法、フランス人権宣言、ドイツのワイマール憲法など、世界中の人々が長い年月をかけて“どうしたら皆が幸せに生きられるか”を考えた英知を結集させたものこそが私、日本国憲法です。憲法が時代に合わないからといって変えてしまうのではなく、憲法に合わせた政治ができないのなら政権のほうこそ変えるべきだと思う」。憲法くんに扮した松本さんがそう話すと、会場からは大きな拍手と歓声がおこりました。
 一見、憲法というと堅苦しくて難しいイメージもありますが、松元さんの軽妙な語り口と体全体を使った表現で、楽しく憲法を学ぶ事ができました。

 
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