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東京地裁判決勝訴の旗出し/国と建材メーカー断罪 |
アスベストは石綿と呼ばれる鉱物繊維で、強くて安くて燃えにくいという性質から広く建材として使われました。しかし一方、がん等を引き起こす危険があり、国やメーカーはその危険性を知りつつも周知することはありませんでした。現在、石綿被害者を中心に国やメーカーを相手取りその責任を問う裁判が行われています。
9月4日(金)首都圏アスベスト訴訟東京第2陣の「東京地裁判決」で勝訴しました。
2014年5月に2陣原告が提訴してから初となる判決で、国に対しては「防塵マスク使用を義務付けなかったこと」について、メーカーに対しては「製品警告表示を行わなかったこと」「現場への忠告掲示を行わなかったこと」についてそれぞれ責任を認めました。また、救済対象から除外されていた「一人親方についても」国の責任を認めました。しかし、国・メーカー側は、最高裁で第1陣裁判の結果が出ていないことを理由に「当然のように控訴」しているのが現状です。
第1陣は提起からすでに12年。その「最高裁判決」が年末から来年春頃に見込まれており、その結果が今後の裁判に影響を与えることは間違いありません。国と建材メーカーの共同出資による「アスベスト被害者補償基金」の設立を一刻も早く実現させるため、今後も組合では原告を一層支援していきます。