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今年の「東日本大震災復興支援活動」は足立支部の有志14人で実施/草刈り等を中心にボランティア活動を展開した |
東日本大震災から9年が経過した原発被災地の状況確認と現地からの支援要請の声に応えるため、11月14〜15日(土・日)「東日本大震災復興支援活動」を足立支部の有志14人で実施しました。
1日目は「東日本大震災・原子力災害伝承館」訪問と現地視察を実施。伝承館は今年9月に福島原発事故を後世に伝えるために建てられた施設で、原発事故の経過や復興の取組みについて学び、被災者による体験談を聞くことができました。
その後、施設職員の案内で双葉町と浪江町を視察。双葉町は未だ「帰還困難地域」に指定。町を縦断している主要道路の通行のみ許可され、街中へ続く小路にはバリケードが立ち並んでいました。また、避難指示が解除された浪江町でも人口が21000人から1500人へと激減。外見上は人が住んでいそうな家が多く見られましたが「家の中は野生動物で滅茶苦茶。とうてい住める状況ではない」との解説を聞き、9年が経った今でも復興が進んでいないことが伺えました。
2日目は終日「ボランティア活動」に従事。未だ空き巣被害が絶えず、定期的に草木を刈らないと泥棒をしやすくなってしまうとのことで、見渡す限り腰の高さ程もある雑草に覆われた土地を草刈り機、チェーンソー、ナタ、カマ等で草刈りをしました。
福島の現状を目の当たりにし「道行く住民の姿がほとんど見られないこと」「未だに工事作業員やダンプが多くいること」に衝撃を受けるとともに、あらためて福島県復興への道のりが先の見えない状態であることを実感しました。東日本大震災から10年目を迎え「福島県の今」が風化されつつあります。しかし、被災地には助けを待っている人が存在し、ボランティアの方々に支えられている町民が多くいます。組合では、今後も被災地に寄り添い、被災者からの助けを求める声がある限り、支援していきたいと思います。
現地作業の様子
今尚残る震災の爪痕
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東日本大震災で亡くなった全員の名前が刻まれた慰霊碑/ここから海まで約1キロ全て流され何もない更地と化した |
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綺麗な外見に反して家の中は凄惨 |
伝承館で語り部から災害の怖さ学ぶ |
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当時を知るため実際に走る小野さん |
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