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言葉は人を活かし人を殺す
戦争の怖さと壮絶な幼少時代

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身振り手振りを付け優しく語りかけるサヘル氏
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会場は満席で立ち見も

 12月9日(水)北千住の天空劇場にて「足立不戦の集い」が開催。講師にタレントのサヘル・ローズ氏を迎え「すべての子どもに家庭を」テーマに、その壮絶な人生について聞き入りました。
 サヘル氏は幼少期にイラン・イラク戦争に巻き込まれ、自分以外の家族全員が空爆の犠牲に。僅か4歳で戦災孤児となりました。その後、孤児院で養母となった女性と7歳の頃に来日しましたが、馴れない地での生活は苦労の連続だったと言います。まさに日々を生きるのが精一杯。試食コーナーを巡り食べ物を得たり、水だけで空腹を紛らわせた日もあったとのことです。
 世界には戦争が原因で「貧困と戦っている人」が大勢います。そして、新自由主義のもと格差社会による分断・対立が見られるようになり、そこから差別や戦争や悲劇が繰り返されています。これらを避けるためにも「自分や隣人を愛して大切にしてほしい。このコロナ禍、愛を持って助け合ってほしい」と力強く訴えました。
 講演の最後には「言葉の強さ深さを知ってほしい。救うことも殺すこともできる」と、自身の体験談からの心からの願いを参加者に伝え、会場を覆う満場の拍手に包まれながら講演は終了しました。

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