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11月13〜14日(土・日)東日本大震災から今年で10年となる「福島県南相馬市」へ、足立支部の有志13人で赴きました。一日目は視察として帰宅困難地域内や請戸小学校、伝承館等を訪問。二日目はボランティアとして広大な土地に生える背丈程もある草木を伐採しました。
私が「南相馬市復興支援ボランティア」に参加するのは3年ぶり。久しぶりの浪江町で最初に思ったことは「すっきりしたな」ということです。新しい建物が建っていることもありますが、空地が目立っていたからだと思います。浪江町の10月末時点の居住者数は1753人。これは、震災前の1割にも満たない人数で、各地に避難している町民の55%が戻らないことを決めているそうです。10年にも及ぶ避難生活の中で移住先に根を下ろした生活を送っていることが伺えるとともに、長期に亘り帰還を許さない原発事故の深刻さを思い知らされます。 初日に訪れた「原子力災害伝承館」では復興に向けた意思が示されていましたが、賑わいを取り戻すにはまだ長い年月が必要だと感じました。翌日訪れたボランティアセンターには「できる人ができる時にできる事をする」との格言が張り出されており、以前訪れた時のことを思い出して懐かしく感じました。また、ボランティアに訪れる人が減ってきているという事実を知り、今後も「できる時にできる事をしたい」と思いました。 この日の作業は一日で終わるのだろうか、と思う程に広い土地の草木の刈り取り。滝のような汗を流しながら必死で作業をして何とか刈り終えることができました。センター長からは驚きとお褒めの言葉をかけていただき、改めて団結力の重要さを感じました。 あれから10年が経つ南相馬の現実を確認、日常では味わえぬ得難い体験をすることができる充実したものとすることができました。