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建設アスベスト訴訟の早期解決を目指す全国決起集会

全国からおよそ3000人もの仲間が集まった日比谷野音大音楽堂での大集会
ニチアス本社前で訴え掛けるも役員は来ず

 5月20日(金)日比谷野外音楽堂にて「建設アスベスト訴訟最高裁判決から1年、建材メーカーの謝罪と訴訟和解・基金参加による全面解決を求める5・20日比谷野音大集会」が開催され、全国各地からおよそ3000人が集いました。
 国と建材メーカーの責任を認めた最高裁判決から1年、今年1月には大阪・京都関西連弾判決では4度国の責任が認められました。しかしながら、建材メーカーは最高裁で責任を認められながらも話合いにすら応じようとぜず、被害者の全面救済には至っていません。この間、100名を超える原告が亡くなり、正に命を懸けた闘いとなっています。
 集会では、全国各地から原告代表が「被害者の深刻な実情」を訴え、早期の全面解決を求めて、引き続き闘う決意表明。また、自民、公明、立憲民主、国民民主、日本共産、れいわ新選組の各党代表より「アスベスト補償基金制度の実現」に向けた挨拶がなされました。
 集会後はニチアス本社と経済産業省前での要請行動。賠償を先延ばしにしているニチアス役員は一切姿を見せず、集会参加者の悲痛な言葉を間近で耳にしたガードマンが涙する姿が見られました。

記者会見に支部の仲間
謝罪と賠償求め憤り露わに

 5月9日(月)建設現場で働いていた人たちがアスベストを吸い込み肺の病気などになったとして、複数の建材メーカーの賠償に対し、全国8地裁で一斉提訴する旨の記者会見が開かれました。
 この会見に、足立支部の仲間である戸根山仁志さん(興本扇分会)が参加。「アスベストの危険性を知らないまま働き、肺がんになりました。メーカーからはいまだにきちんとした謝罪がなく憤りを感じます」として、180人のアスベスト被害者と共に建材メーカーに賠償を求めました。
 昨年5月に最高裁が国の責任を認め「被害者への給付金制度」が創設された一方、建材メーカーとは未だ訴訟中。新たな訴訟では、建材メーカー11社を中心に被害者1人当たり2600万円の賠償を請求する予定です。

記者会見の様子/戸根山さん(真ん中) 質問に答える戸根山さん(左)
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