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インボイス制度の開始迫る
自身に必要か確認しよう!

 確定申告をする際、売上が1000万円を超えると消費税を申告・納税しなくてはなりません。しかし今後、インボイス制度導入により売上が1000万円を超えなくとも「消費税が発生」する可能性が出てきました。

 インボイス制度とは、簡単に説明するならば「売手が買手に対して、正確な適用税率や消費税額等を伝えるための制度」です。2023年10月からの導入が予定されていて、すでに同制度の「登録申請」が開始されています。財務省は導入の目的を「納税者同士で相互の牽制を図る」と説明しており、事業者同士に互いを監視させ、課税事業者を増やそうとする目論見が伺えます。

無言の圧力
 とは言え、売上1000万円以下の皆さんは免税事業者と課税事業者のうちどちらか好きな方を選択することができます。
 「面倒だし俺は免税事業者でいいや」今、そう思いませんでしたか?しかしそう簡単な問題ではありません。課税事業者は免税事業者と取引をしても仕入控除が受けられなくなるのです。つまり、免税事業者と取引をすると課税事業者の利益が減ってしまうため、取引を切られたり、値下げを強要される可能性が高いのです。
 自分は関係ないと思う方もいるかもしれませんが、上位会社が「課税事業者」を選択した場合どうなるでしょう。その下請けは同じく課税事業者にならざるをえないのではないでしょうか。すると連鎖的に皆、課税事業者に…これは国の無言の圧力であると言わざるを得ないのです。

登録すべき?しないべき?
何となくの登録は危険

 10月20日(木)足立支部会館にて「インボイス学習会(売上1千万円を超える方向け)」を開催。平日の日中にも関わらず、50人程の仲間が学習会に参加しました。
 翌日には夜間に「売上1千万円以下の方向け学習会」を開催し、前日を上回る80人以上の参加者が集い、関心の高さが伺えました。
 皆さん注意深く話を聞く姿が印象的で、この難しい制度を理解しようとしていました。このような学習会は本来、参加費を取る場合が一般的。無料の学習会は組合員のメリットでもありますので、ぜひともご利用ください。インボイス制度は何となく登録するのではなく、きちんと理解してから対応しましょう。

10月21日(金)夜間に開催したインボイス学習会に80人以上の仲間が参加 10月20日(木)日中に開催した学習会

 

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