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希望は一転死地への旅路
翻弄され惑う人々

 【神田春之・花保分会】7月14日(日)本部教宣部主催「平和共同取材」に参加。満蒙開拓平和記念館の三沢事務局長を講師に「満蒙開拓の真実」について学びました。
 満蒙開拓団とは、1932年に中国東北部「満州国」に日本が送り込んだ農業移民団の総称。27万人が入植するも、ソ連軍の侵攻によりおよそ8万人が犠牲になりました。
 移民団は、国から補助金と土地を貰えると言う謳い文句に希望を抱き満州へと行くも、待っていたのは飢えや寒さ。ネズミや腐ったアワなど生きるため何でも食べ、結核で亡くなる同級生を埋める、そんな過酷な日々だったと言います。
 また、学校では生徒が自発的に満州へ行くまで、何日でも校長室に立たされる強要が横行。生徒を死地へ送り出すことに耐えられず、自ら命を絶つ教師も多かったそうです。自分が校長の立場なら…生徒だったら…そう考えると、平和な時代に生まれたことに幸せを感じます。
 最後に、感想を一文字で表せと言われたので、私は「惑」を書きました。まどう。思いを捻じ曲げられ時代に翻弄され、そして不条理に惑う。この狂った史実を、心に刻みたいと思います。

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