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私は、建具職人になってかれこれ47年。私が知る限り、自身の代で3代目となります。 私の祖父の遺言で建具職を継ぐ決心をし、今では天職になっています。 本当は夢も目標もあり、将来は自動車整備の仕事を夢見ていましたが、15歳のときに建具の道に入り、山あり谷ありの人生を送ってきましたが、振り返れば自分にとってこの仕事こそが、自分の人生の鏡であると確信しています。 人生で、もっとも印象に残った建具工事は、浅草にある長国寺の建具を手がけたこと。宮大工も兼ねた仕事にやりがいを感じました。 今は和室が少なくなり手の凝った建具が世間から消えつつありますが、この培ってきた技を後世に残したいと考えています。 4代目となる、息子も建具の道に入り、今必死に技術を磨いています。 生きがいを継承できることは何よりの喜びです。 私もまだまだ現役で頑張ります。