東京土建一般労働組合　足立支部

　

私のふるさとは国東（くにさき）半島の付け根にある山間の人口約九千人の小さな町で山香（やまが）町といいます。
町中に八坂川が流れ、とてもおいしい「山香米」の水源になっています。駅前にこんもりとした甲尾山（こうのさん）があり、春には一面が桜の山となり、遠くは北九州方面から花見に来るほど有名で私も小学生の頃は遠足でよく行ったものです。
　この辺りは一年中季節に富んでいます。春には辺りが新緑に埋もれ、夏にはカエルやセミがうるさいほど鳴き、秋には色とりどりの果実が実り、とても空気の澄んだ夜空の星が都会では見ることのできない演出をしてくれます。冬には雪が降り山々を白く化粧してくれ子供の頃飛び跳ねていたのを思い出させます。
これといった自慢のできるふるさとではありませんが、のんびりと町の人々と触れ合いができる素晴らしい田舎です。町から車で一時間も走れば、奈良・平安時代の歴史を感じる国東半島の往時をあちこちに見ることができ、日本一の別府温泉で地獄めぐりも楽しめ、女性の人気ナンバーワン湯布院などがあります。
　最後にご多分に漏れず私のふるさとも平成の大合併に伴い今年10月に隣の市と合併、杵築（きつき）市となる予定です。風景が変わらずとも町の名が消えていくことはとても淋しいです。

 

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