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宮城県加美郡色麻町 幾つもの壁乗り越え上京し結婚 家族とは大の仲良し♪ 吉川かよ子/花畑分会
私のふるさとは宮城県加美郡色麻町です。60軒あまりの部落で、5人兄妹の4番目として生まれました。 家の周りには親戚が多く、賑やかな家庭ではありましたが、ごく普通の農家でした。見渡す限りの広々とした田んぼに囲まれ、空気は澄み切っていて山々がくっきりと見え、深呼吸すると気持ちが良く四季折々の季節感があり、のどかな場所でした。春は田植えが始まる季節で木々が芽吹き、夜にはカエルの合唱。夏は近所のお友達と家の裏を流れている鳴瀬川で泳いで遊び、夜にはほたるが舞っていてとても幻想的でした。秋は稲刈りや学校行事の落ち穂拾いやいなご捕り、冬は雪が多くかまくら作りやソリ遊びをしたりするなど、たくさんの思い出があります。
上京と結婚と 私が東京に移り住んだのは17歳のこと。東京に出てアパートや団地での一人暮らしに憧れがあったため、家族に相談しました。しかし家族は猛反対。みなで納得行くまで話し合い、正直に「農家が嫌いだ」と伝えるとなんとか分かってくれました。家族の気持ちが変わらないうちに急ぎ東京へ。従姉を頼りに上京し、幸いなことにその従姉が務める会社に採用して頂けました。 その後、19歳になる頃、同じ会社に勤める東京生まれの主人と結婚。3人の息子に恵まれました。しかし結婚するまでがまた大変…家族からは「何処の馬の骨とも知れない、東京もんに騙されている」と、またも大反対されてしまいました。両親にきちんと挨拶したいと実家を訪れてくれた主人ですが、あまりに結婚を認めてもらえず逃げるつもりでいました。宿泊し3日目の朝、父に話があると言われ、そこでようやく結婚を許されました。どうやら父は主人の人柄を見ていたようで、最終的に主人を気に入りすぐに親族を集めて囲炉裏で朝から大宴会になりました。後から聞いた話ですが、父は勤めていた会社の社長と知り合いで、主人のことを調査していたよう。この失礼な行為に私は怒りましたが、主人は笑って許してくれました。 そんな主人との約束は、2人きりの時間ができたら、のんびりと旅行でも行くこと。ようやく子どもたちが家庭を築き、ほっと一息…そんな時でした、主人が病に臥せ8年間の入院療養に。3月末に13回忌の法要を終え、約束は果たせず仕舞いに終わってしまいました。
仲良く楽しく
宮城県色麻町のホームページ