東京土建一般労働組合　足立支部

2014年拡大で加入書持ち寄る金子さん(左)と仲間

　私のふるさとは東京都葛飾区の下千葉で、現在は堀切へと地名が変わっています。
　４歳で足立区の綾瀬へと越したのですが、兄姉が葛飾の学校に通っていたこともあり、私も葛飾まで通っていました。当時の葛飾は見渡す限り畑、綾瀬は一面田んぼで、この60年で大きく様変わりしたので驚きです。
　子どもの時分は近所のドブ川でよく遊んでいました。ドブ川の上には土盛りの小高い線路があったのですが、当時は踏切がなく人身事故が多発。その亡骸が川底に沈み、大人と協力して捜索を手伝う子ども達もいました。
　中学校に入ると学校はサボりがちに。友達と映画を見に行き、友達の家を教師が訪ねたことでサボりがバレ、友達はこっぴどく怒られていました。私の名前は伏せていてくれたので、私は怒られずに済みました。友だちに感謝ですね（笑）。
　高校は東京電機大学高等学校に入学し、大学にはエスカレーター式にそのまま上がりました。当時はまだ出たばかりの技術「コンピューター」について学び、高校の恩師のススメもあり「四国電力」に内定をもらうことができました。と、このままなら私は職人にはなっていなかったでしょう。しかし、私の父から「共に働こう」と言われ、急遽大工の道へ。高校生の頃から父の手伝いをしていましたので抵抗はなかったのですが、もっと早くに言ってくれれば「大工の糧になる学校」を選んだのにな、と思いました（笑）。
　職人になってみて思うことは「楽しい」と言うことです。正直、お金に見合わない仕事や、雑用のような仕事をやらなければならない時もあります。それでも施主さんに「あなたに仕事を頼んで良かった」と言われると疲れが吹き飛び、嬉しくなります。なので私が心掛けているのは「文句のない仕事」をすると言うことです。
　今後の目標としては「80歳まで現役で働く」です。皆さん、コロナ禍広がる中大変ですが、頑張り乗り越えて行きましょう！

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