東京土建一般労働組合　足立支部

　私のふるさとは足立区の綾瀬です。生まれも育ちも仕事場もずっと綾瀬ですが、実はもう一箇所、ふるさとがあります。
　それはお袋が生まれた茨城県明野町海老ケ島という自然溢れる田舎町です。今は町が合併して筑西市になっていますが、小さい頃学校が長い休みを迎える度に親に連れて行かれ、度々この田舎町で過ごしました。
　母は兄弟が非常に多く、13人兄弟の下から３番目。親戚も名前を覚えられない程にたくさんいました。
　お袋を早く亡くしたためか、田舎のおばちゃんや近所の人に可愛がられた事をよく覚えています。

　夏休みには近所のガキ大将や親戚のお兄ちゃん達と一日中遊んでいた事を思い出します。畑のトマトやキュウリを川で冷やして食べたり、竹の先端に針金を丸く取付けクモの巣でセミ取り用の網を作ったりして遊びました。他にも前日に木の根にハチミツを塗っておき、翌朝様子を見に行くと真っ黒になるくらいにたくさんのカブトムシが集まっていた事を思い出します。
　今ではおじちゃんもおばちゃんも亡くなり、田舎には従兄弟が居ますが、めっきり行く機会が減りました。
　年に一回くらいはお墓参りに行きたいのですが、なかなか行けずに申し訳ないなぁと思っています。

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