東京土建一般労働組合　足立支部

太鼓祭りにボランティアで参加した柴崎寅さん

　私には２つのふるさとがあります。
　１つ目のふるさとは東京都足立区蒲原です。昭和40年頃に区画整理され、今の東和と言う地名になりました。昔のこの地域は見渡す限り田畑で、雨が降るとあぜ道が水で溢れることもしばしば。当時はザリガニを獲って食べたり、カエルを餌に60センチを超えるライギョを釣ったり、紙芝居屋さんをタダ見して追いかけ回されたり、グミの木の実を食べて地主さんに追いかけ回されたり…走り回ってばかりの子ども時代でした（笑）。
　中学校を卒業しタイル屋、水道工、運送業、建具屋と様々な職種を転々としていたある日、電気屋をしていた叔父から「俺のもとにこい、学校へはきちんと通え！」と言われました。それをきっかけに東京電機大学電機学校へと入学。日中は職人、夜間は学生として勉学に励みました。その後、新日本製鉄に就職し機械メンテナンス工になるも「やはり電気工事屋をしたい」と思い立ち独立。知人の紹介で東京土建にも加入しました。
　２つ目のふるさと、それは映画「男はつらいよ」でお馴染み葛飾区柴又です。いつのことだったか、柴又で行われた寅さんコンテストに「渥美清に似ている」という理由で友人に勝手にエントリーされたのですが…悔しい結果に。それをきっかけに「本格的に寅さんになろう」と思い、友人達の協力もあって服装や小道具などを揃えることができました。ここまでくると気分はすっかり寅さん。その時から柴又が第２のふるさととなりました。
　現在はボランティア活動にも力を入れていて、寅さんの格好で老人ホームや保育園へと行きバルーンアートを披露しています。今はコロナであまり活動できていませんが、少しでも皆さんを笑顔にするため、今後さらに活動の場を増やしていきたいと思っています。
　毎月10日は寅さんの日、その日は寅さんとして柴又駅に時折出没します。また11月28日〜12月13日は毎年恒例寅さんサミットです。こちらも同じく寅さんで参加予定なのですが、カバンの中はがら空きです。ぜひ皆さんの愛ある差し入れで満たして下さい（笑）。

足立区のホームページ