東京土建一般労働組合　足立支部

自信になった教練会優勝（前列一番左端が関さん）

　長野県諏訪市湖南の出身です。実家は農家で、私は４人兄弟の次男として生まれました。長兄は地元で電気屋になり、私は建築の専門学校に通い大工の勉強をして、墨付け・刻みができるようになりました。
　長野にある４つの専門学校対抗の「教練会」という競技会にも選ばれて参加し優勝。技術をしっかり学び自信がついていました。

　卒業するときに浅草の工務店の面接を勧められました。地元から離れるのがいやだった私は、まったく乗り気ではありませんでしたが、面接に行くと私の小さい体を見て「その体じゃ大工は無理だ」と言われたことに反発して、勢いで就職してしまいました。

　18歳から住み込みで働きつづけ、職人さんが20人程いましたが、次々に独立するなどでいなくなる中、７年の年季明けも通り越して、11年間勤めました。
　とても良い親方で３食面倒みてくれたうえに、一人前の手間をもらえました。
　結婚する前に家を建てたほうがよいと言われ、東和の家を購入し独立しました。翌年に結婚しましたが、家の購入に諸費用が必要だったと知らず、当時１５０万円という大金を親方に借りることに。親方をはじめ、良い人たちに恵まれました。
　それ以後手間代は全部妻に渡し、しっかり家計管理してくれたおかげで、わずか３年で返済できました。ありがたかったです。
　諏訪で有名なものはやはり「御柱祭」です。木落しでは死亡者が出ることも。
　里曳には大勢の人たちが御柱に取り付いて曳いていましたが、地元では２度しか見ていません。
　ふるさとは、山あり川あり湖ありで、自然のものを食べて、スキーやスケートなど自然の中で遊んだ、忘れられないすばらしい場所ですね。

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