東京土建一般労働組合　足立支部

御舩さん(右)引退試合時の写真/観る者の心震わす右ストレートが炸裂

　私のふるさとは鳥取県東伯郡三朝町です。この地域はラジウム温泉が有名な温泉街で、実家は旅館を経営。住み込みの方が20人程いたため常に賑やかで、皆さんにとても可愛がってもらいました。また、私には姉が２人に妹が１人いるのですがこれが大変…顔に布団を巻かれたり、羽交い絞めにされ無理やり化粧をされたりと、毎日のように姉妹たちに泣かされていました。まぁそれも今となっては笑い話、姉には仕事のサポートをしてもらっており心から感謝をしています（笑）。
　東京へは大学進学をきっかけに上京しました。その頃、ひょんなことからボクシングを始めたのですが、駆け引きの奥深さに魅了され24歳でプロボクサーとしてデビューしました。デビュー戦を勝利で飾ることができた私ですがここで誤算が…ボクシングをするためにしていた「派遣の仕事（給排水）」がボクシングよりも楽しくなってしまったのです。結局、ボクサーとして19戦を戦い抜き26歳で引退、元ボクサーの社長に誘われ正式に職人として就職しました。

　もともとは旅館を継ごうと考えていた私ですが、仕事をするうち「実家の旅館に負けないくらいに明るく楽しい職場」を作ることが夢に。30歳を節目に本腰を入れて仕事に向き合い、35歳で独立し会社を設立、夢への第一歩を踏み出すことができました。そんな時出会ったのが土建、健康保険や会社設立の手続きを目的に加入しました。当初、制度利用以外はあまり興味がなかったのですが、気が付けば分会さんの仲間たちとワイワイするのが楽しみに。そんなある日のことです、分会の担当書記である本多さんから突然「おめでとうございます役員に決まりましたよ！」と電話がありました。さらに、何が何だか分からずにいると「皆さんそうなんです、本当におめでとうございます！」と怒涛の畳み掛けが。今思えば訳が分かりませんが、とてもおめでたいことのように言うので当時の私は「なるほど！」と納得、不覚にも役員を引き受けてしまいました。ですが実際に分会役員を引き受けてみると楽しいもので、新たな知識を得たり分会の仲間たちとワイワイするのは悪くありません。しかし私は思いました、皆さんこうやって分会役員になっていくんだな、と（笑）。

鳥取県三朝町のホームページ