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茨城県石岡市上曽 貧乏な田舎で物々交換生活 親父の大工手間も、米・野菜で受取 相沢友之助・タイル(足立東)
私の出身地は茨城県石岡市上曽(うわそ)です。父親は大工でしたが、当時は地元の農家には現金収入が少なく、「物々交換」が習慣でした。そのため新築の仕事をしても、ほとんど現金支払いは無く、「これで勘弁してくれ」と、お金の代わりに米俵2〜3俵を渡され、それでおしまいでした。 建前の時は盛大に飲ませ食わせし、帰りは棟梁送りと言って、米俵を積んで家まで送ってくれるが…。そんなだから家はいつも大変で母親は「田舎で大工やっても埒(らち)が明かない」と言っていました。ところが父親の口癖は「いい家をつくる」だったね。 中学を卒業してからは、遊んでいては飯が食えないので、近くの農家の手伝いに行っていました。馬もいないし、棚田になっているので、耕すのも田植えも人手が必要だったんです。それで食事付きで一日150円もらえました。
子どもの頃の楽しみは、稲刈りが終ると、毎年各農家持ち回りでの宴会(収穫祭の意味合い)や、まったく割っていない竹で作った獅子(10メートル程)を40〜50人の男たちが担いで練り歩く祇園祭です。終ると担いできた獅子を“たたき壊して”バラバラにした竹を出発地点まで皆で担いで帰るという、迫力ある祭りです。今は交通事情で中止になっているそうです。
神田市場を経て職人に タイル・浴室も“冷たい”時代に
20歳頃になると、東京の神田市場に入っている知り合いの会社から呼ばれ、21歳で上京しました。そこで配送の仕事を7年ほどやっている時に、今の東和の土地を購入し、実家の協力を得て、家を建てました。 その後新宿・早稲田のタイル屋に入り10年くらいお世話になり、独立しました。 昔はお風呂もタイル張りで、難しい注文も請けましたが、「見た目はいいけど、冬は冷たいよね」と言われ、今はなくなったね。 実家は甥っ子が継いでいて、今は蕎麦屋をやっています。 茨城には、米を買いに行くし、墓参りやお盆などで年に2〜3回は帰るよ。 ふるさとはいいよね。なんたって生まれた所だからね。 ふるさとがあるからこそ自分がある、という思いだよね。
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